ドイツ・ロストックの夏は、日差しが強いけど、木陰に入るととても涼しいし、
湿度も低いので室内はエアコンは不要です。
しかし、日本の夏。今年は、ひどい猛暑のようです。
暑い、というより、「熱い」。
「納涼」とか、「避暑」とか風情のある言葉では、逃げ切れないような気がしませんか?
そして、7月20日から8月6日まで「夏の土用」の真っ只中。
この期間は夏と秋の季節の変わり目。
この暑さの中、実は土の中では秋が準備を始めているのですね。
これは村山先生の気学を始めた頃の懐かしき遁甲盤。土用を学んだ頃。
一つ一つ、村山先生の教えを思い出し、今もあの優しい笑顔と声が心に響きます。
「気」の世界では、二つの季節が渦を巻いている。
そんな時期は土を触ることはタブーで、
家の基礎工事や水道工事、草むしりもこの時期を避けるのが基本。
そして、土用は体調を崩しやすい時でもあります。養生が必要ですね。
みなさま、体調を崩されていませんか?
夏の土用は陽が最も盛んで、陰の気が弱まる、東洋医学では「陽盛陰生」。
この時期の一番の養生はふたつです。
1.「夏バテ予防をする」
熱を冷ます食材を頂きましょう。身体のために。
キュウリ、ハス、スイカ、トマト、ニガウリなど身近な野菜で大丈夫。
2.「心を守ること」
心とは心臓。そしてこころです。
心臓は温めてはいけない臓器と言われますが、こころは温めたいですね。
冷やすと温める。真逆だけど・・・
考えてみたら、それは、昔からの日本の夏の過ごし方にありました。
熱を冷ます食材のキュウリやスイカ、トマトなどを
さわさわと優しく流れる冷たい川の水で冷やして、
それを涼やかな縁側で家族で食べていましたね。
眩しい太陽と、セミの声と、木々のざわめきと。
今はかなり贅沢に感じる暮らし。
これこそ、心臓を冷やし、こころを温める生活。
ついでに、肝だめしなんていうのもありました。
心臓を冷やすだけでなく、身体がぞくぞくして一番の冷気効果ですね。
夏は体も心も休める必要があるのです。
自然を感じて、魂を休めて下さい。
仕事があって長く休めない人も、1週間に1日だけでも、1日に1時間だけでも、
自分で決めましょう。自分の「魂の夏休み」を。