23年前、このベランダで
赤ちゃんの小さな小さなベビー服を干した時、
「これからあと何回、干すのかな?」なんて永遠とも思える未来を考えました。
干すたびに、洗濯物は子供たちの成長を教えてくれました。
男の子らしいTシャツ。肩幅が広くなってきたな~とか。
女の子らしいワンピース。リボンが命だからちゃんと皺をのばさなきゃとか。
中学の体操着、何回洗ったか。
学ランの時、制服のシャツ。短い3年間、青春してるかな?とか。
大学生、自分で下着買ったんだね、とか。
就職してワイシャツ、アイロンが大変なんだよね、とか。
そんな長男の洗濯物を干すのも、今週で終わり。
息子は出ていく。一人暮らしをすることになりました。
「吉方を取る」
ということで、母は納得することにしました。
気学が衣食住の我が家なんだから、平常心で送り出そう・・・。
君の人生に幸多かれと平凡に願って。
あと数日、このベランダで洗濯物を干します。
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