ドイツのお宅はみんなこんな風にお花で玄関が彩っています。
あれは今から10年以上前の思い出。
王子で、村山先生の気学講座をみんなでわいわいと楽しく学んでいた頃でした。
楽しかったなあ、あの頃。。。なんて、村山先生が他界された今、感傷的になってしまいますね。
話を戻しますね。気学講座の休憩、みんなでランチを食べに行って、会場の北とぴあ(ホクトピア)に戻ってきて、午後の講座が始まる前に、みんなでそのままお化粧室へ・・・。
そこにはトイレが2つしかなく、その内の1つのトイレの周りに、小さい方がこぼれてひどく汚れていて(ごめんなさい、こんな話で・・・(*_*;)、使えず、もう1つのトイレに数人が並んでいました。
「村山先生の午後の講座の開始時間まであと何分?」
「間に合うかな?」と私たち受講仲間でちょっとハラハラしながら並んでいました。
そこへいらしたのが・・・
奈津江先生(村山先生の奥様)。
「どうしたのお?こんなに並んじゃって。(笑)」とおっしゃられ、
「2つしかないトイレの1つが汚れていて使えないんです~」と私たち。
「あら、そうなの?どれ?」と、奈津江先生は「使えない」方のトイレを覗いて・・・。
「あら、本当!汚れちゃってる!」そして「これはね、こうして、こうして・・・」と、奈津江先生は手早くお掃除されたのです!
「ほら、もう大丈夫。さあ、どうぞ。」と笑顔で・・・。
そうでした。
時間にハラハラするよりも、私たちも、ささっと掃除してしまえばよかったのに。
家のトイレだったらささっと掃除するのに。
勝手に、「公共の場のトイレはお掃除の人がするものだ。」と思い込んでいたのです。
気付いてみれば、自分の心のガラクタが。
とても恥ずかしい思いでした。
奈津江先生は、心にそんなガラクタなど持ち合わせていないのです。
いつもいつも笑顔の素敵な、包容力たっぷりの、素敵な奈津江先生のことがさらに大好きになりました。
そして、それから半年くらいでしょうか、村山先生とお食事する機会があり、その奈津江先生のエピソードをお話すると、
村山先生は、「あ~、そう?あいつが?・・・へえ、そうなんだ~。」と、
ちょっと照れたような、嬉しそうな顔をなさって笑っていました。
尊敬する先生ではありますが、すなおに・・・素敵なご夫婦です。
時々、ハッとします。自分の中の思い込み。
それが一番、生きにくくするガラクタなんだと。