認知症の母の口癖、ベスト5。
1. ありがとう。
2. 感謝します。
3. 嬉しいわ。
4. 幸せ。
5. こんな素敵なこと、なかなか味わえないわよ。
以前にもブログで触れましたが(「認知症、五黄土星の母」→こちら)、お洒落で明るい五黄土星の母も、認知症と診断されて6年、だんだんと昨日は出来たことも出来なくなることが増え、足腰も衰え、表情も1年前の写真と比べてもどんどん歳をとっていくのがわかります。
それでも、母が発する言葉は、こんな嬉しい言葉ばかりです。だから、周りの人を笑顔にしちゃうんです。
先日も認知症のテストを受けて、
お医者様からも「こんなに低い点数・・・、こんなにわからない人も珍しいねえ。」と言われたのですが(笑)。
なぜ母はこんなにも前向きなんだろう。
母の手をひいて歩きながら、
「お母さんはえらいねえ。こんなにわからないことが増えても、いつも感謝の言葉ばかりで。前向きで尊敬する。」と私が言うと、
「あら、そんなこと言われると、嬉しくなっちゃう。」と喜ぶ母。
認知症の介護は苦しいことも多いけど、一緒にいて、私達も本当に幸せを感じさせてもらえるのです。
話は少しずれますが、
昨日、主人と話していたら、私が10年程前に経験したこと、人間関係で受けたかなりショックな出来事の話になりました。
最近、そのことの一部を思い出していたのですが、その原因も詳細も、当の本人の私はあまり覚えていなかったのです。
その当時のことを主人は知っていたので、今日教えてもらった、というか思い出させてもらった感じです。
そんなことがあったのか、と。
そう、あまりに傷つき過ぎて、私、忘れていたんです(笑)。
かなりのトラウマだったようです。
でもそれは、この10年間、社会で会社人として働き、子を育てる強い母として「私が在る」為に、
前向きに選んだ「捨てる」という過去だったのではないかと思います。
「忘れる」、「捨てる」というのも、時には立派な能力だと思います。
意志力を研究されているスタンフォード大学のケリー・マクゴニガル教授によると、
意志力を弱める最大の要因はストレスで、大きなプレッシャーを感じたり、
何かショックなことがあり押し潰されそうに感じたりすると、
脳は生きる目標が見えなくなったり、自分の生き方を忘れてしまったりするそうです。
この研究によると、「最高の自分でいることが出来なくなる」ということです。
気学を学び、「どの方位を使うことがどういう影響を及ぼすことになるのか」、
「どんな音からどんな気が生まれるのか」と、そんなことを楽しみながら生きているので、
やはり、よい空気に囲まれて生きていきたいと思いますよね。
だから、出来るだけ「最高の自分でいること」をいつも選んでいきたい。
最高って、そんなに大そうなことじゃなくていいのですよ。
自分の中の、その時、その時の最高の自分です。
例えば、ぐずる我が子がいるお母さんだとしたら、我が子をイライラとしかり、いつの間にか自分の苛立ちに飲み込まれてしまうより、
一つ深呼吸して、ぐずるという我が子をほんの少し可愛いという目で見ることが出来たなら、その瞬間の尊さを感じられて、
ぐずる我が子を母としてあやす自分になれます。
英語で言ったほうがイメージ湧きます。
★To Be The Best Version Of Ourselves.
やはり、母は今でも、いつも「最高の自分でいたい」のだと思います。
あなたも、その時その時が、最高のあなたでいるチャンスなのです。
心の在り方、どの言葉を選ぶか、選択肢はいつもあなたの手の中にあります。