その日は午前中から気温が上がり、夏の終わりを告げるように蝉が鳴いていました。
いつものように木陰を選びながら犬の散歩をして、近所の神社にご挨拶をした帰り道・・・ふと見ると道路に蝉が裏返って死んでいました。太陽が照り返したような道路の真ん中で。
「車にひかれなければいいな。」と思いながら、その横を通りかかった時、ふと娘の言葉を思い出しました。「蝉が裏返って、手足をギュッと閉じていたら死んでしまっているけど、裏返っていても手足がまだ広がっていれば生きているんだよ。そんな時は、元にひっくり返って起き上がる力がないだけ。指や棒をそっと手足に充ててあげるとしがみつくから助けてあげてね。」
娘はいつも、夏に外を歩く時は、道端に裏返っている蝉を見つけてはこうして助けて(?)いました。それを思い出して、よく見ると・・・手足は閉じてない!・・・これはまだ生きているのかも!と辺りに棒を探しましたが見つからないので、ドキドキしながら自分の指をそっと手足に近づけると、「ギュッ!!」っと、蝉が私の指を掴んだのです。生きてる!
指に蝉を乗せて照り返しの強い道路から救い出し、近くの花壇にそっと置いてあげようとしましたが、離れない。しがみつかれて。。。仕方なく、左手には犬のリードを持ち、右手の指に蝉を乗せたまま、公園までテクテクと。。。公園の大きな木の下につき、蝉をそっと木の枝に近づけると・・・気に入ってくれた様子で降りてくれました(笑)。
このところ、ずっと雨が続き、秋の長雨を感じますが、あの蝉の、私の指を掴む力を何度となく思い出すのです。この世での短い時間での、小さなご縁です。それでも、どんなに小さくても喜びがありました。感謝。
次の夏も蝉の鳴き声を聴く度、思い出すでしょう。自然から学び、受け取ること。これも愛の循環ですね。
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